ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成します。
ボツリヌス症は、食品中でボツリヌス菌が増えたときに産生されたボツリヌス毒素を食品とともに摂取したことにより発生するボツリヌス食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症等に分類されます。
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられるボツリヌス症です。乳児では、ボツリヌス菌の芽胞を摂取すると腸管内で菌が増殖し、
産生された毒素が吸収されてボツリヌス菌による症状を起こすことがあります。
ボツリヌス菌の芽胞は土壌に広く分布しているため、 食品原材料の汚染防止は困難です。
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。
乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(蜂蜜等)を食べさせるのは避けてください。乳児ボツリヌス症の原因食品として、以前は蜂蜜がありました。
1987年10月、1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないようにと当時の厚生省が通知を出して以降、蜂蜜を原因とする事例は減少しました。
-引用-
東京都福利保険局 「食品衛生の窓」東京都の食品安全情報サイトより
100℃6時間)以上の加熱ということでは、家庭での加熱くらいでは完全に死滅しません。
成人では腸内に移動する前に消化されるため、無害化してしまうようですが、消化器官が未発達で、尚且つ短い乳児においては、
腸内までいってしまうことがあり、そこで毒素による中毒を起こし乳児ボツリヌス症のおそれがあるのです。
その理由により、1歳未満の乳児の口に入る恐れがある使用方法および配合はおやめ下さい。
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