クリスタルのようなアミノ酸石鹸を目指すとき、どうしても気になる泡・・・
よけてもよけても付いてくる泡ですが、泡ができるのはなぜかを考えてみます。材料と一緒に入れている精製水が泡の1つの原因ですね。
いろいろな理由で加えているのですが、《材料A》《材料B》精製水の量を、思い切って減らしてみてください。0gですと少し問題が残りますので、慣れてきたら両方ともココイルグルタミン酸の分量の1/10くらいまで減らしてみてください。但し、温度管理は棒温度計できちんと行ってください。
追記-水を減らすことでモールドからもはがしやすくなるように思われます。
例)ココイルグルタミン酸30gなら精製水は3g
表面の泡をスプーンでよけたり、泡を1カ所に集めて冷めたスプーンの背の部分を泡に押しつけて固めてとる方法もあります。とくにモールドに流した後はこの方法がお勧めです。宝石石鹸でするように流した後にアルコールスプレーをしてしまうとそこだけ柔らかい石鹸になってしまいます。
アルコールスプレーを使うなら《材料A》を《材料B》と合わせる前に《材料A》の方に泡が多くあったとき、スプレーをすると少し泡が減ります。
その他、レジン用のエンボスヒーターで表面を温めて泡抜きするのもよかったです。
* アルコールは、入れ過ぎると柔らかい石鹸になってしまいます。
黄色がかったナチュラルな感じではなく、無色透明なきれいなアミノ酸石鹸にするには、ワインや食品にも使われる酸化防止剤をほんの少し加える提案をします。時間が経っても黄色くなりにくくできます。使用量がほんのわずかなので、先にココイルグルタミン酸と均一になるように混ぜておくことがポイントです。
また、石鹸の厚さが薄い方が透明度が高く見えるようです。
* 当店チョイスの酸化防止剤ですので、他社ココイルグルタミン酸との組み合わせで作成中に悪臭がでることがあります。
プロピレングリコール(PG)?
プロパンジオール?!
当店のアミノ酸石鹸材料セットとして、よく使われているプロピレングリコール(PG)ではなく、植物性プロパンジオールを選んだ理由は、出来上がったアミノ酸石鹸に硬さがでるところです。また、使用感では、溶け崩れしにくいです。写真は、プロピレングリコール(PG)使用の石鹸表面に『エンボスヒータ』で熱を加えたところですが、すぐに溶け出してしまいました。
また、プロパンジオールは植物性であり、グリセリンと混ぜることで保湿力がアップする特徴を持ちます。静菌(細菌の増殖を抑える)があり、植物から生成されるECOCERT(エコサート)原料として注目されています。
レシピの精製水を減らし、アミノ酸石鹸を固めるときに冷凍庫で固まらせると比較的モールドから綺麗に取り出せます。
それでもモールドから上手く外れなかったときや表面に傷が付いてしまったときに、石鹸の表面をさっと水道水で流してから乾かすと綺麗な表面になります。
その他、当店アイディアとしてレジンクラフトで樹脂を溶かすときに使う『エンボスヒータ』で表面を温めて溶かすと綺麗な表面に仕上がります。
特にツリーのような表面が複雑な模様のものには、特にお勧めです。水で洗ったりラッピングしなくても綺麗です。
そうはいっても保管するときは、ラップした方がいいですけど〜 ))
@アミノ酸石鹸は、台の上に置くとくるみやすくなります。ラップは塩化ビニル樹脂製の伸びるタイプのものを使用します。両手でラップを横に引っ張りながら石鹸の上に被せて下に引きます。
Aティッシュや柔らかい布を使い石鹸とラップの隙間に入っている空気を後ろ側に移動させていきます。丁寧にゆっくり作業してください。
B空気をきれいに抜いたら束ねたラップを2周ぐらいくるくると回します。5ミリくらい残して余分なラップはカットします。
Cラッピング資材の透明な楕円シール、無ければセロハンテープで後ろからしっかり留めます。もし空気が入っていたらテープの端を少し剥がして、ハサミの先や針でラップに穴を開けて空気を外に出してからテープを戻すこともできます。
当店のオーガンジーの袋やクリアーBOXを使って、素敵なラッピングができるといいですね〜 ))