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アミノ酸石鹸の基本テクニック方法

クリスタルのようなクラフトにするために

黄色がかったナチュラルな感じではなく、無色透明なきれいなアミノ酸石鹸にするには、ワインや食品にも使われる酸化防止剤の亜硫酸水素Naをほんの少し加える提案をします。時間が経っても黄色くなりにくくできます。使用量がほんのわずかなので、先にココイルグルタミン酸と均一になるように混ぜておくことがポイントです。 また、石鹸の厚さが薄い方が透明度が高く見えるようです。

他社の材料との組み合わせで作成中に悪臭がでることがあります。

酸化防止剤の入れる量と透明感、使用用途について

酸化防止剤の亜硫酸水素Naは多く入れれば熱を長い間加えても黄色くなりません。しかし、使用量は用途によって決まりがあります。例えば、洗浄用化粧品は2.0%、頭髪用化粧品:0.30%、入浴用化粧品:0.10%などです。私は手洗い石鹸にはクラフトとして透明感を求めることもありますが、シャンプー作りなどには酸化防止剤をいれません。その代わりハーブエキスなどを入れて有効成分とともに色の付いた透明感を楽しんでいます。

手作りアミノ酸石鹸の材料

ココイルグルタミン酸

アミノ酸石鹸の材料としてココイルグルタミン酸の他にラウロイルグルタミン酸というものもあります。どちらもアミノ酸系の界面活性剤で、使用される脂肪酸の違いによって性質が異なります。

≪ココイルグルタミン酸≫ココナッツオイル由来の脂肪酸であるココ酸などの広い範囲の中鎖脂肪酸です。マイルドでクリーミーな泡立ち、マイルドで保湿重視の製品に多く使用されます。

≪ラウロイルグルタミン酸≫ココナッツオイルやパームオイルに豊富に含まれている脂肪酸のラウリン酸です。洗浄力がやや強く、さっぱりとした使用感の洗い上がりです。

ココイルグルタミン酸の形状

当店で販売のココイルグルタミン酸は、パウダー状ではなく顆粒タイプです。パウダー状のものは酸化しやすいために予め酸化防止剤が入っている事が多く、またキャリーオーバーとして表示もされていませんので、自分で酸化防止剤の量を調整することが出来ません。
また、アミノ酸石鹸は高温で作るため蒸気とともにパウダーは舞い上がたり、材料を量る際に吸い込む事は大変危険です。その為、パウダー状ではなく顆粒状のものを取り扱っていますが、溶けやすさに変わりはありません。

消えにくいアミノ酸石鹸の泡

クリスタルのようなアミノ酸石鹸を目指すとき、どうしても気になる泡・・・ よけてもよけても付いてくる泡ですが、泡ができるのはなぜかを考えてみます。材料と一緒に入れている精製水が泡の1つの原因ですね。 いろいろな理由で加えているのですが、《材料A》《材料B》精製水の量を、思い切って減らしてみてください。0gですと少し問題が残りますので、慣れてきたら両方ともココイルグルタミン酸の分量の1/10くらいまで減らしてみてください。但し、温度管理は棒温度計できちんと行ってください。

追記-水を減らすことでモールドからもはがしやすくなるように思われます。

例)ココイルグルタミン酸30gなら精製水は3g

しつこい泡の消し方

表面の泡をスプーンでよけたり、泡を1カ所に集めて冷めたスプーンの背の部分を泡に押しつけて固めてとる方法もあります。とくにモールドに流した後はこの方法がお勧めです。宝石石鹸でするように流した後にアルコールスプレーをしてしまうとそこだけ柔らかい石鹸になってしまいます。
アルコールスプレーを使うなら《材料A》を《材料B》と合わせる前に《材料A》の方に泡が多くあったとき、スプレーをすると少し泡が減ります。
その他、レジン用のエンボスヒーターで表面を温めて泡抜きするのもよかったです。

アルコールは、入れ過ぎると柔らかい石鹸になってしまいます。


アミノ酸石鹸の泡をとる方法


石鹸粘土

カラージェルを使用したデザイン

アミノ酸石鹸にカラージェルを垂らして手で混ぜ込みます。それを新しく作ったアミノ酸石鹸に静かに入れておきます。時間の経過とともに写真の様に滲んでいくのが楽しいです。3Dのツリーの石鹸型に入れてつくると、クリスマスツリーのようで楽しむことが出来ます。

当店のカラージェルのうちにじみありの製品を使用しました。

手作りアミノ酸石鹸の色

  • 必要以上に混ぜたり温度を上げすぎると泡が入ってしまいます。
  • 材料を高温にし続け過ぎると黄色くなりますので、こまめな温度管理が必要です。
  • アルコール使用時はプレートから下ろし火気には十分に気をつけて作業をしてください。
アミノ酸石鹸の材料

プロピレングリコール(PG)?  プロパンジオール?!
当店のアミノ酸石鹸材料セットとして、よく使われているプロピレングリコール(PG)ではなく、植物性プロパンジオールを選んだ理由は、出来上がったアミノ酸石鹸に硬さがでるところです。また、使用感では、溶け崩れしにくいです。写真は、プロピレングリコール(PG)使用の石鹸表面に『エンボスヒータ』で熱を加えたところですが、すぐに溶け出してしまいました。
また、プロパンジオールは植物性であり、グリセリンと混ぜることで保湿力がアップする特徴を持ちます。静菌(細菌の増殖を抑える)があり、植物から生成されるECOCERT(エコサート)原料として注目されています。

表面を綺麗にする

レシピの精製水を減らし、アミノ酸石鹸を固めるときに冷凍庫で固まらせると比較的モールドから綺麗に取り出せます。
それでもモールドから上手く外れなかったときや表面に傷が付いてしまったときに、石鹸の表面をさっと水道水で流してから乾かすと綺麗な表面になります。
その他、当店アイディアとしてレジンクラフトで樹脂を溶かすときに使う『エンボスヒータ』で表面を温めて溶かすと綺麗な表面に仕上がります。 特にツリーのような表面が複雑な模様のものには、特にお勧めです。水で洗ったりラッピングしなくても綺麗です。 そうはいっても保管するときは、ラップした方がいいですけど〜手作り石鹸 ))

手作りアミノ酸石鹸の材料
仕上げのラッピング

@アミノ酸石鹸は、台の上に置くとくるみやすくなります。ラップは塩化ビニル樹脂製の伸びるタイプのものを使用します。両手でラップを横に引っ張りながら石鹸の上に被せて下に引きます。

Aティッシュや柔らかい布を使い石鹸とラップの隙間に入っている空気を後ろ側に移動させていきます。丁寧にゆっくり作業してください。

B空気をきれいに抜いたら束ねたラップを2周ぐらいくるくると回します。5ミリくらい残して余分なラップはカットします。

Cラッピング資材の透明な楕円シール、無ければセロハンテープで後ろからしっかり留めます。もし空気が入っていたらテープの端を少し剥がして、ハサミの先や針でラップに穴を開けて空気を外に出してからテープを戻すこともできます。
当店のオーガンジーの袋クリアーBOXを使って、素敵なラッピングができるといいですね〜手作り石鹸 ))

アミノ酸石鹸のラッピング