手作りリキッドソープは、他の手作り化粧品同様にこまめに作るのが一番で、やはり長期保存はお勧めいたしません。リキッドソープの素に水分を混ぜて希釈したリキッドソープは、あまり保存がきかないかもしれません。とくに暖かいお風呂に置いたときなどはいつもより早く使い切るようにしましょう。リキッドソープに使えそうな保存の材料を取り上げてみましたので、ヒントになればうれしいです。
リキッドソープの素の酸化防止、そこから作ったリキッドソープ(液体石鹸)の
保存効果を上げる材料として水溶性の素材と脂溶性の素材があります。
慣れてきて保管期間が把握できるまでは、基本は冷蔵庫保管をお勧めします。
また、リキッドソープのとろみを付ける材料との相性もご確認ください。
無水エタノール(アルコール)には、石油由来の合成エタノール(アルコール)と植物由来の発酵エタノール(アルコール)があります。
濃度により殺菌作用、防腐作用があります。揮発性があるので、清涼作用によりべたつきの少ない使用感になりますので夏のさっぱり化粧水などにも使われます。また、エタノール(アルコール)は刺激を感じるので、アルコール消毒などで反応が出てしまう敏感な方は、使用方法や分量は配慮するべきです。リキッドソープにエタノールを使用した際には量を控えてください。
・使用量……5〜10% (出来上がり100に対して5〜10)
・入れた時…約2〜3ヶ月(冷暗所保存)※
大根の発酵エキスよりとれるオーガニック天然防腐剤です。ph8くらいまでで効果が出るため弱アルカリのリキッドソープには当店ではお勧めしていません。
・色/香り …薄茶/弱
・使用量……2〜4% (出来上がり100に対して2〜4)
・入れた時…約2ヶ月(冷暗所保存)※
・相性の悪い素材…随時掲載
グレープフルーツの種から抽出された植物由来の保存料です。カビの制御はできないのでもの足りない。相性が悪い物が多くあります。弱酸性下で効果が出るため弱アルカリのリキッドソープには当店ではお勧めしていません。
・色/香り …黄色/微〜弱
・使用量……0.5〜2% (出来上がり100に対して0.5〜2)
・入れた時…約1ヶ月(冷蔵庫保存)※
・相性の悪い素材…キサンタンガム、ハーブ抽出液、ヒアルロン酸
クリスタルジェル、アルコールが入った化粧品
・その他…オリーブワックスと併用で出来上がりが緩くなる。
植物グリセリンやBGと同じ多価アルコールの保湿剤です。抗菌力があり、手作り化粧品の防腐・抗菌と保湿剤として使用できます。
・色/香り …無色透明/微
・使用量……2〜4% (出来上がり100に対して2〜4)
・入れた時…約1ヶ月(冷暗所保存)※
・相性の悪い素材…あまりない
* 1,2−ヘキサンジオール(1.5%) + 1.3BG(0.5%)
グリセリンよりさっぱりした感触の保湿剤で刺激も少なく防腐効果も期待できる。石油由来と植物由来(サトウキビ)があるが由来原料の違い。
・色/香り …無色透明/微
・使用量……5〜10% (出来上がり100に対して5〜10)
・入れた時…約1ヶ月(冷蔵庫保存)※
・相性の悪い素材…あまりない
* 1,2−ヘキサンジオール(1.5%) + 1.3BG(0.5%)
血行促進効果のビタミンEは、小麦胚芽にも含まれています。柔らかいクリームが出来るオイルです。その他、オイルの酸化を防いでくれるので、オイルの方に少し入れることもできます。ビタミンEオイルをリキッドソープの素を作る際のオイルに入れるとかなり濃い飴色になります。
《配合量》 …オイルの10%
ローズマリーから抽出された天然酸化防止剤です。保湿性が高く、老化防止にもよいらしいです。酸化しやすいオイル、軟膏などの酸化防止としてご使用頂く場合は、材料の0.15〜0.2%を入れてください。ハーブ調の香りがしますが、使用量はわずかです。練り香など、香りを重視するものにはROEが香りを邪魔するかもしれません。リキッドソープの素を作る時に入れます。
・100mlのオイルに4〜5滴
手作り化粧品は一度に大量に作るのではなく、こまめに少量で作ることをお勧めします。手作りのものをに保存性を高める素材を入れたとしても、延長できるとされている日数はあくまでも目安にしかすぎません。
その数字を過信することなく、使用している最中に臭いや色などの変質を感じたら、使用期間内でも使用は中止し破棄するようにして下さい。
手作り化粧品は市販の化粧品より使用できる期間が短くなります。また、使用に関しても個人の責任となりますので、できるだけ冷蔵庫に入れるなど、取扱いには充分に気をつけてください。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。