太陽光から来る紫外線が肌にもたらす様々なダメージを防ぐために、紫外線を遮る効
果が大きい成分を紫外線防止剤と言います。
紫外線防止剤には、「紫外線吸収剤」・
「紫外線散乱剤」と2種類あります。
紫外線防止効果が高いのは紫外線吸収剤のほうで
すが、肌への負担を軽くしたい場合は紫外線散乱剤がお勧めです。市販の日焼け止め
には両方が配合されている物も少なくありません。
防御効果が非常に高く白浮きしずらい反面、肌の表面で紫外線を化学的な仕組みで吸
収し、熱など別の弱いエネルギーに変換し放出、紫外線が皮膚の細胞に浸透するのを
防ぎます。化学的な仕組みのため、肌へ負担がかかります。
(メトキシケイヒ酸オクチル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン-3など)
散乱剤で肌を覆い紫外線を肌表面で反射、散乱させてるという物理的な仕組みにより、
紫外線が皮膚の細胞に浸透するのを防ぎます。紫外線散乱剤は紫外線吸収剤に比べて
白浮きしやすいのですが、肌には優しい成分です。
(二酸化チタン、酸化亜鉛など)
SPF(Sun Protection Factorの略)で、主にUVBの防御効果を示す指標として導入されました。
紫外線を浴びた時に皮膚が日焼けで赤くなるまでの時間を、何倍に長く出来るかを表したものです。
SPFは2〜50の整数、また、それより上の効果の場合は50+のように示されます。
日焼け止め化粧品では、「SPF10」「SPF30」といった数値が記載され、上限は「SPF50」となり、数値の大きい方がUVBの防止効果は高くなります。
SPFの数値単位は、何も塗らないで日光にあたると約20分で肌が赤くなります。この
約20分を1単位「SPF1」とします。
つまり、SPF1は日焼けするのを何も付けない状態と比べて20分遅らせるという意味に
なります。
SPF20だと、20分×20倍で400分になり、およそ6時間は紫外線(UVB)から肌を防ぐ事ができる計算になります。
「Protection grade of UV-A」の略で、UVA波の防御効果を示す指標として導入されました。表示は4段階に分かれていて「+」の数で表示しています。
「PA+」…………UVAの防止効果がある。
「PA++」………UVAの防止効果がかなりある。
「PA+++」……UVAの防止効果が非常にある。
「PA++++」…UVAの防止効果が極めて高い。
* 当店のサンスクリーンのおよそのSPFは表示していますが、PAは出来上がりを測定しなければならないので記載がありません。