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アロマスプレーの香りの変化:エステル・酢酸リナリルHow To

手作りアロマでおなじみの手作りアロマスプレーですが、1ヶ月ほどすると、少し香りがすっぱい酸化したような香りになってしまうことがあります。小さな瓶の中でどのような変化が起こっているのでしょう。

酢酸リナリル



香りの特徴

リナロールがグリーンフローラルな香りに対して、酢酸リナリルはフローラルにフルーティなニュアンスが混ざったような香りがします。空気の流れの無いところで焚くと、やや “もわぁ”っとした香りになりやすい香りの特徴があります。

酢酸リナリルの効果効能

自然の中で開花して受粉のために昆虫を引き寄せる香りなので、開花時に増える成分です。30〜35%を越えると脳と脊髄からなる中枢神経抑制すると言われています。交感神経の緊張を押さえ、副交感神経の活動を促進します。その為、鎮静作用、神経バランス調節作用、鎮痛作用、鎮静作用、血圧降下などの作用が期待できます。

酢酸リナリルの化学構造

別 名:リナリルアセテート(linalyl acetate)
名 称:○○酸□□というふうに〜酸〜とつきます。
エステル類: 構造式 (R-CO-O-R') で表されるエステル結合をもつ化合物です。 

酢酸リナリルが入っている精油

クラリセージ(約50〜90%)
プチグレン (約40〜60%)
ラベンダー (約33〜40%)
ラバンジン (約30〜35%)
ベルガモット(約36〜40%)
ネロリ (約5〜10%)

精油の禁忌

臭くなる理由

カルボン酸とアルコールを反応させると水がとれる反応(縮合)が起こります。
これは精油を蒸留するときに水が取り除かれ酢酸リナリルができるということです。
そしてエルテルに水が加わり再び、水と結合(加水分解)すると、もとのカルボン酸とアルコールに戻ります。
湿気が多い所での保管やルームスプレー作りで酢酸リナリルを含む精油と水をあわせると、この加水分解が起こり、酢酸とリナロールに戻ってしまうということです。
「カルボン酸とアルコールの縮合」と「エステルの加水分解」は、表裏一体の関係にあります。
酢酸が臭いのは皆さん知ってのとおりですね… ゆずリップ

ということで、アロマスプレーは早めに使いことと水の分量を少なくすることをお勧めします。



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