浸出油剤(インフューズドオイル)は、植物油を使ってハーブや生薬の油溶性成分を抽出する方法です。常温で抽出する冷浸法と熱を加えながら抽出する温浸法があります。
抽出されたオイルはキャリアオイルに混ぜトリートメントオイルとして使われる他、ミツロウと混ぜた軟膏やクリームの基剤、手作り石鹸に入れることができます。
抽出されたオイルも販売されていますが、お好みの植物オイルとハーブの組み合わせで抽出してみましょう。
外用として使用できます。
材料となるドライハーブや生薬が葉や花などの柔らかい部分を使用する場合はそのままで、種子、実、根、樹皮、樹脂など硬いものを使用する場合は潰したり、スパイスグラインダー、すり鉢やミルで細かくしておくと有効成分が抽出されやすくなります。
ガラスの耐熱容器やボウルにドライハーブを入れ、オイルをひたひたになるくらいまで入れる。ハーブがオイルを吸ってしまったときは、オイルを足すなどして量を調節してください。ハーブによって必要なオイルの量が多少かわります。
鍋にお湯を張り沸騰しないくらいの湯煎で約30分〜1時間(柔らかい物よりかたい物ほど長い時間)時々かき混ぜながらハーブの成分を浸出させる。オイルの温度は60〜80℃くらいを保ってください。高温になるとハーブが焦げてしまいますので注意してください。長時間の加熱のためホットプレートがオススメです。
冷めたら、布またはキッチンペーパーを2重にして包みオイルを絞りこします。オイルの中にハーブの残りがまだあるようならば再度よくこしてください。ろ紙を使うと1度できれいに濾すことができます。
フルーツ圧搾器があると力が掛かりやすく便利です。
・約3ヶ月以内
・消毒した容器にラベルを貼り保管
・冷蔵庫保存 … 低温で固まるオイルもありますが常温でほぼ戻ります。
温浸法がむいているものとしてジャーマンカモミール、ペパーミント、タイム、ラベンダー、ローズマリー、ジュニパーなどの精油成分を抽出したい時に行いますが、逆にジャーマンカモミールなど香りが強く出るのが苦手な場合は冷浸出するとよいでしょう。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。