当店アクリルモールド: 7×2×5.5cm(約75g)の石鹸10個分
中級
アーユルヴェーダで使われるごま油にドーシャ別オイルを追加、柔らかい石鹸にステアリン酸で硬さを加えました。
セサミオイル(精製) | 485g |
---|---|
ドーシャ別オイル:ヴァータオイル | 90g |
植物性ステアリン酸 | 10g |
苛性ソーダ(ディスカウント10%) | 71g |
精製水(30%) | 172g |
フレグランスオイル:サンダルウッド | 3ml |
ブラッククミンオイル | 10g |
カラーマイカ:ミントグリーン | 適量 |
カラーマイカ:イエロー | 適量 |
カラーマイカ:ターコイズブルー | 適量 |
カラーマイカ:ダイヤモンドパール | 適量 |
グリッター:クリスタルミックス | 適量 |
* 敏感な方は精油の量も減らしたり、無香料にしてください。
苛性ソーダと耐熱ガラス容器に精製水をそれぞれ量っておきます。精製水に苛性ソーダを少しずつ入れ、混ぜながら完全に溶かします。最初によく混ぜないと容器の底に苛性ソーダがついてしまい、とりにくくなります。この時の温度は60℃〜80℃に上昇し、刺激臭が発生しますのでよく換気をし吸い込まないようにしてください。
〈1〉の苛性ソーダが完全に溶けたら冷水の入ったボウルに入れ、65〜70℃くらいになるまで冷まします。急に温度が下がり始めますので、オイルの準備ができるころにあわせて準備しましょう。耐熱容器の上と下では温度が違いますので、計るときはかき混ぜてから計ります。
*温度が下がりすぎると苛性ソーダが再結晶してしまいます。
ボウルに各オイルと植物性ステアリン酸を量りあわせます。オイルの入ったボウルを湯煎にかけ温度を65〜70℃まで温めます。オイルは温度が上がり続けますので、目標温度の少し前に湯煎から下ろします。植物性ステアリン酸が溶けた温度を確認しておいてください。
苛性ソーダ水とオイルが同じくらいの温度になったら、オイルの入ったボウルに少量ずつ苛性ソーダ水を加えながら、泡立器で素早くかき混ぜます。苛性ソーダを全部入れ、さらに3〜5分よく混ぜてください。温度が低いと固まってしまいますので、60〜70℃、ステアリン酸が溶けた温度に保ちながら混ぜてください。
このレシピの場合はすぐにトレースが出てきますので、ブレンダーを使わずに泡立て器で温度を確認しながら混ぜるとよいでしょう。途中で温度が下がってしまったら湯煎にかけ温度を保ちます。生地がもったりとして全体に白っぽくなるまでよく混ぜます。
オイルと水溶液が分離しなくなり、泡立て器を持ち上げ垂れた液で線がつくようになるトレースの状態にします。ブラッククミンオイルと精油を、ゆるめのトレースがでたら混ぜます。その後、しっかりトレースがでるように混ぜます。
*温度が下がると擬似的にトレースが出たようになりますので温度管理に注意してください。
ゴムべらを使って残さず石鹸生地を型に流し入れます。 型ごとトントン!と生地に入り込んだ空気を抜きながら生地を馴染ませます。上からラップで軽くふたをします。
型ごと毛布やタオル、寒いときには保温シートや発砲スチロールの中に入れて24時間保温します。
柔らかすぎるときは、このまま1〜2日乾燥させてから型出しをします。カットしたら、日の当たらない風通しのよい乾燥した場所で、4〜6週間乾燥させて出来上がりです。
苛性ソーダのついた道具は、お酢かクエン酸水をスプレーし中和してからゴム手袋をして台所洗剤で洗います。道具についた石鹸生地も中和させてから新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、必ずビニール袋に入れ燃えるゴミとして捨て、排水溝には流さないでください。
《植物性ステアリン酸》
融点(54〜69℃)
植物性ステアリン酸は、シアバター、ココアバターに含まれる脂肪酸です。融点がとても高く、硬さと溶け崩れしにくい酸化しにくい石鹸になります。泡立ちは少なく、入れすぎると硬すぎて割れやひびが入ります。
セサミオイルだけの石鹸は、とても柔らかく石鹸としては固まりにくいオイルです。ここにステアリン酸を入れることで、硬さのある石鹸に調節することができます。
《苛性ソーダの分量》
石鹸には2〜5%で使用します。ステアリン酸は脂肪酸の一つですので、入れる量に応じて苛性ソーダの分量も追加する必要があります。
・ステアリン酸10gを入れた場合→苛性ソーダ+1.4gを追加
・ステアリン酸15gを入れた場合→苛性ソーダ+2.1gを追加
・ステアリン酸20gを入れた場合→苛性ソーダ+2.8gを追加
・ステアリン酸25gを入れた場合→苛性ソーダ+3.5gを追加
*ディスカウント0%での計算となります。例えば10%ディスカウントであれば0.9を掛けて算出
→ アルカリ計算機
いくつかのブレンドオイルのレシピの時は、セサミオイル、ココナッツオイルなどの高温にしても比較的安定したオイルにステアリン酸をいれて先に溶かしておきます。そこに他のオイルを計り入れれば、他のオイルも少しは高温にさらされないはずです。苛性ソーダとオイルを混ぜたあとに温度が下がったら再度湯煎にかけ、ステアリン酸が溶けた温度に保ちます。
できあがった石鹸をモールドからだしてカットします。半日〜1日ほど乾燥させた石鹸にスタンプを押します。乾燥の具合は、カットした面を触ってもべたつきがない位のときが丁度よいです。固すぎても柔らかすぎてもきれいに押すことができません。
@下が固いところに石鹸を置き、スタンプをのせます。スタンプ面が水平に石鹸に打ち込まれるように上から叩いてください。大きなスタンプの時は、細かく平均になるように叩いてください。
A石鹸が乾燥しすぎていると細かい細工がきれいにでません。柔らかすぎるとスタンプ面に石鹸が付いてきてしまったりします。
Bスタンプで押された部分を残して筆で色(カラーマイカパウダー、グリッター)を入れていきます。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。