石鹸素地をハンドチョッパーで細かくしておきます。なければ包丁で細かくしてもよいでしょう。細かくしなくてもできますが、溶けるのに時間が掛かります。細かくした石鹸素地は、耐熱容器に入れます。
IH電磁調理器に湯煎の準備をしてお湯を沸かしておきます。エタノールが入っている物は電源を入れながら使用できません。危険ですのでおやめください。
ここからは特に沸点78.5℃のエタノールを使用しますので火気厳禁です。電磁調理器などの電化製品の通電も危険ですので近くに置かず、コンセントは抜いておきましょう。エタノールは揮発性の成分ですので、細心の注意を払い作業します。また、作業中にエタノールを吸い込まないようにしてください。お部屋の窓を開け十分に換気をします。
〈1〉にグリセリン、グラニュー糖、精製水、アルコールを入れます。よく混ぜてラップをかけて〈2〉のお湯へ耐熱容器ごと入れて温めます。70〜75℃になるように保温し30〜50分かけて溶かします。エタノールがとばないように2重のラップとゴムをします。
* 途中で温度が下がったら石鹸生地が入ったボウルを別の部屋など絶対安全な場所であるか確認した所に置き、湯煎のお湯を温めてなおして保温を続けます。ボウルが近くにある所は絶対火気厳禁です。
途中1〜2回混ぜて、きれいに溶けたらフレグランスオイルを入れて混ぜます。エタノールとともに香りも揮発しますので吸い込まないように十分に注意をします。膜や泡が残っているときはエタノールスプレーをすると消えます。少し温度が下がっていますので温度を確認して、5分ほど泡が立たないように混ぜます。
ラップを外し、泡がたたないよう素早くモールドに流していきます。ボウルについた石鹸の塊は中に入れないようにします。塊が多い時は茶こしでこしながら入れます。すぐに表面に膜が張りますので、塊やたくさんの気泡があるときは端からへらで膜を1枚寄せて取り去ります。泡はエタノールスプレーでもとれます。
* このレシピでは約380ml分のモールドが必要になります。
その後、モールドをそっと置いて粗熱を取りながら中の細かい気泡を上に浮いてこさせます。粗熱が取れたらラップをして、静かに移動をして冷蔵庫に入れます。固まるまでに約2時間程掛かります。
石鹸が固まったら冷蔵庫から出します。手袋をはめて、石鹸をモールドから外し、ぬるま湯で石鹸の表面をきれいに洗い流します。乾いた柔らかい布で水分を拭き取ります。表面に汚れや分離層等がなければそのままでも構いません。
石鹸が乾いたら、お好みの大きさにカットします。日の当たらない風通しのよい乾燥した場所で、4〜6週間乾燥させて出来上がりです。エタノールが蒸発していくので表面がへこんだり石鹸が一回り小さくなります。熟成がすんでから切り分けてもよさそうです。
苛性ソーダのついた道具は、お酢かクエン酸水をスプレーし中和してからゴム手袋をして台所洗剤で洗います。道具についた石鹸生地も中和させてから新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、必ずビニール袋に入れ燃えるゴミとして捨て、排水溝には流さないでください。
2〜3分かけるだけですが、右のように細かくなります。もともとしっとりした素地ですので粉が舞い上がることはありませんので安心です ))
透明石鹸や液体石鹸の素を作る時に、材料としてエタノールが入ります。このエタノールとアクリルの相性がよくないので数回使うと写真の様にバリバリにクラックが入ってきます。タッパーやシリコン、プラスティック製の石鹸型を使うようにしてください。
また、アクリルモールドの中にクッキングペーパーを中敷きとして敷くと、使えなくはないのですが、絶対ではありませんので慎重になさってください。
◇エタノールは約78℃で気化して可燃性ガスとなり、火気の近くでは引火・爆発することがあります。使用する時は、風通しに気をつけ、通電している電化製品や火気の近くには、絶対に置かないでください。◇皮膚や目を痛めることがあります。◇濃いアルコールに直接皮膚をさらすと、荒れる可能性があります。◇アルコール消毒などで反応が出てしまう敏感な方は、使用はおやめください。◇直接目に入ると刺激があります。すぐ水でよく洗ってください。ひどい場合には医者の手当を受けてください。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。