浸出油剤(インフューズドオイル)は、植物油と使ってハーブや生薬の油溶性成分を抽出する方法です。常温で抽出する冷浸法は熱を加えずじっくりと有効成分を抽出します。
ハーブそのまま、または細かくしたもので抽出することが多いのですが、ハーブを粉にしたハーブパウダーで抽出する方法を紹介したいと思います。
外用として使用できます。
材料となるドライハーブや生薬が葉や花などをミルミキサーでパウダー状にしたり、パウダーとして販売されている物を使用する。
蓋付きのガラスの容器にハーブパウダーを入れ、瓶の9分目くらいまでオイルを入れる。ハーブがオイルを吸ってしまったときは、オイルを足すなどして量を調節してください。
ハーブによって必要なオイルの量が多少かわります。少し空気を入れることで瓶を振ってオイルとハーブパウダーを混ぜやすくします。
フタをしっかり閉めて浸出を促すため毎日1〜2回よく振ってください。
光による植物オイルの劣化を防ぐために黒い紙や布で瓶を覆い、日の当たる暖かい場所に置きます。ハーブパウダーの場合は、夏は2〜3日/冬3〜5日あれば十分抽出できます。
目の細かい布またはキッチンペーパーを2重にして包みオイルをよく絞りこします。オイルの中にハーブの残りがまだあるようならば再度よくこしてください。
フルーツ圧搾器があると力が掛かりやすく便利です。
ハーブパウダーが細かい場合は、キッチンペーパーや布を通り抜けてしまうかもしれません、ろ紙があればよく濾すことができます。
・約3ヶ月以内
・消毒した容器にラベルを貼り保管
・冷蔵庫保存 … 低温で固まるオイルもありますが常温でほぼ戻ります。
ハーブをオイルで抽出するより、細かくなっているパウダーの方が植物の有効成分をはやく取り出すことができます。
スィートアーモンドオイル、アプリコットカーネルオイルは、とても酸化しやすいオイルということではないのですが、ホホバオイルと比べると暑い夏場などは、日光のもとで2週間も置いておくと少し劣化が気になることがあります。
そんな時でも、パウダーを使うことで抽出期間が短くなりますのでちょっと安心ですね。
スィートアーモンドオイル、アプリコットカーネルオイルは敏感肌やお子さんにも使われる優しいオイルですので抽出オイルとして使えることはうれしいです。
今回抽出したニームパウダーはニームという植物の葉を粉にした物です。同じく葉から圧搾によってとれたニームオイルというものもあります。これはトラブル肌によく使われる優れたオイルですが、かなり臭いです。使いたいけど臭いが…という方はかなり多くいらっしゃいます。
でも、この浸出油剤の場合、この臭さが抑えられてますので軟膏にしてもにおいを気にせずに使うことができます。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。