手作りのヘアーコンディショナーは使う時に手の平からさらさら流れてしまい、髪に付けるまでに随分こぼれ落ちてしまいます。とろみをつけたい、ジェル状にしたい時にポイントとなるところが酸性成分との相性です。また、クリームのようにしてしまうとべたつきが残ってしまうこともあります。ヘアコンディションにもよりますが、ご参考になるといいと思います。
キサンタンガムは、高いゲルを形成することができますが、混ぜるときに少しコツが必要です。耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、冷水にも温水にも溶けます。グアガムと混ぜると相乗的に粘度が増加します。ヘアーコンディショナーとしては、やや糸引きがあるものの、とろみは問題なくでています。使用感は髪に付けた後、乾燥させた後も特に問題なく使用できます。
・使用量……………0.1〜1% (出来上がり100に対して0.1〜1g)
・相性の悪い素材…GSE
グァーガムともいい、一年生豆科植物の種子から得られる多糖類です。精製水に混ぜると粘度がでます。冷水にも溶けますが加熱することで、溶ける時間を短縮することができます。ヘアーコンディショナーとしては、とろみは問題なくでています。使用感は髪に付けた後、乾燥させた後も特に問題なく使用できます。
キサンタンガムと混ぜると相乗的に粘度が増加する割合
→キサンタンガム0.1% : グアガム0.4%
・使用量……0.5〜1% (出来上がり100に対して0.5〜1g)
植物性のセルロースは、シャンプーやソープに入れることで泡立ちの悪い石鹸に増泡させるこができ、同時にとろみを出すことができる手作りリキッドシャンプーにはお勧めの材料です。
コンディショナーのレシピで粘性がでます。使用感も問題なく使用できます。
また、アミノ酸石けんや石鹸素地から作るレース石鹸、紙石鹸の材料としても使えます。
・使用量……0.5〜2% (出来上がり100に対して0.5〜2g)
ヒマワリオイルの脂肪酸と高分子ゲル(乳化剤とジェル基剤をあわせた物)により少量のオイルを混ぜることができるインスタント乳化ワックスです。(EO付加型界面活性剤ではありません)熱に弱い有効成分を入る時に最適です。油分10%まで乳化することができ、仕上がりがジェルのように軽いものとなります。
ヘアーコンディショナーの使用感は、使用感は髪に付けた後、乾燥させた後もべたつきもなく問題なく使用できます。
・使用量……5〜10% (出来上がり100に対して5〜10g)
キサンタンガムを植物性天然ポリマーというのに対し、クリスタルジェルは合成ポリマーになります。腐敗しにくく、きれいなジェルが簡単に出来ます。また、高分子なので肌には浸透せず、肌の上に膜を作るのでパックしているかのような保湿が期待できます。
ヘアーコンディショナーとしては相性の悪いクエン酸が入るため、とろみ感は少しだけでるものの、あえて使う必要は無いと思われます。ヘアーコンディショナーの使用感は、問題なく使えました。
・使用量……………10〜30% (出来上がり100に対して10〜30)
・相性の悪い素材…クエン酸、ビタミンC誘導体、GSE、アロエ200X、アロエジュース
アロエベラジェルは、オーガニックアロエベラジュースにジェル基材の植物性セルロースを混ぜて作られたしっかりしたジェル状の成分です。このセルロースは、植物の細胞壁を構成する成分です。アロエベラの有効成分を含むため、ヘアーコンディショナーのとろみ成分として使えるとよさそうでしたが、残念ながらとろみはつきませんでした。ヘアーコンディショナーの使用感は、問題なく使えました。
・使用量……10%〜 (出来上がり100に対して10g〜)
化粧水やパック、クリームに増粘剤を入れることで、肌の上で長い時間留まることができますので、有効成分が効率よく入り込むことが期待できるようになります。
その他、重い基剤が下に沈んでしまい二層にならないように安定化剤としての役目もあります。粘度をだすことで沈降速度が遅くなり状態を安定化させるということです。
また、乳化剤と合わせて入れることでは離水を防ぎ、乳化状態の不安定さを防ぐ働きもしてくれます。
その他、手の平にのせたときにこぼれやすいなどの利点もあります。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。