上級
優しいマイルドなホワイト系のグリセリンソープです。
パームカーネルオイル | 100g |
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アプリコットカーネルオイル | 50g |
パームオイル | 200g |
キャスターオイル | 150g |
苛性ソーダ(ディスカウント0%) | 70g |
精製水(30%) | 150g(95g) |
無水エタノール1 | 150g(200g) |
グリセリン | 110g |
無水エタノール2 | 50g(60g) |
フレグランスオイル:ベビー | 5ml |
精油:サイプレス | 5ml |
ゴートミルクパウダー | 5g(大さじ1/2) |
シアバター | 7g(大さじ1/2) |
グラニュー糖 | 110g |
精製水 | 75g(70g) |
*「無水エタノール」を「消毒用エタノール」にする時は(g)←この量に変更
消毒用エタノール:15℃でエタノールを76.9〜81.4v/v%含む
無水エタノール200g ( 253ml
)
苛性ソーダと耐熱ガラス容器に精製水をそれぞれ量っておきます。精製水に苛性ソーダを少しずつ入れ、混ぜながら完全に溶かします。最初によく混ぜないと容器の底に苛性ソーダがついてしまい、とりにくくなります。この時の温度は80℃くらいまで上昇し、刺激臭が発生しますのでよく換気をし吸い込まないようにしてください。
〈1〉の苛性ソーダが完全に溶けたら冷水の入ったボウルに入れ、70℃くらいになるまで冷まします。冬は作業中に温度が下がりますので冷水は必要ないこともあります。急に温度が下がり始めますので、オイルの準備ができるころにあわせて準備しましょう。耐熱容器の上と下では温度が違いますので、計るときはかき混ぜてから計ります。
*温度が下がりすぎると苛性ソーダが再結晶してしまいます。
ボウルに各オイルを量りあわせます。オイルの入ったボウルを湯煎にかけ温度を70℃まで温めます。オイルは温度が上がり続けますので、目標温度の少し前に湯煎から下ろします。グリセリンソープ作りは温度管理が大事です。引火しやすいアルコールも使いますので電磁プレートがお勧めです。
苛性ソーダ水をオイルの入ったボウルに少量ずつ加えながら、泡立器で素早くかき混ぜます。苛性ソーダを全部入れ、さらに3〜5分よく混ぜてください。
最初の10〜20分は休まずに泡立器でよく混ぜます。ブレンダーを使い「5秒〜10秒くらい混ぜる→手動で全体が均一になるよう1分ほど混ぜる」を繰り返し、全体に白っぽくなるまでよく混ぜます。
* どちらも混ぜている最中に温度が下がってしまったら湯煎をして70℃前後にしておきます。
〈1〉〜〈5〉までは、CP石鹸を作る時と手順は同じです。CP石鹸の時は泡立て器を持ち上げ垂れた液で線がつくようになるトレースの状態にします。今回はこの状態よりももっとしっかり、泡立て器から落ちないくらいの状態にしておきます。ここからホットプロセスの手順になります。途中、モコモコしてきたらヘラで混ぜてください。
ボウルにラップをして湯煎します。鹸化によりまわりから半透明になり全体が半透明になるまで、約1〜1時間半保温します。途中温度が下がったら湯煎するなどし60〜70℃に温度管理をします。途中で混ぜる必要はありません。
全体が半透明になったらよく混ぜて、pH試験紙などでpH9〜10になっているかpHチェックします。まだpH10.5以上とアルカリが強いようでしたら、再びラップをして保温します。OKならここで温度を75度くらいまで上げておきます。この後、エタノールを入れるので75℃以上にならないようにしてください。
ここからは特に沸点78.5℃のエタノールを使用しますので火気厳禁です。電磁調理器などの電化製品の通電も危険ですので近くに置かず、コンセントは抜いておきましょう。エタノールは揮発性の成分ですので、細心の注意を払い作業します。また、作業中にエタノールを吸い込まないようにしてください。お部屋の窓を開け十分に換気をします。
エタノール1とグリセリンを混ぜたものを加え混ぜます。エタノールを入れると温度が急に下がり、白いかすのようなものや膜が表面に現れます。入れる前に火を止めた湯煎のお湯の中に入れて温めておくとよいでしょう。小さな塊はそのままにして、手早くエタノールがとばないように2重のラップとゴムをします。温度が下がっていますので、湯煎のお湯は安全な場所で温めなおし、石鹸生地を70〜75℃くらいで30〜40分、途中で1回ほど混ぜ保温します。
《スチロール箱を使用する場合》
スチロールが溶けないように底にタオルなど敷いて使用します。湯煎の鍋ごと発砲スチロールの中に入れます。
《スチロール箱を使用しない場合》
ボウルがすっぽり入り蓋ができる鍋があるといいでしょう。温めておいたお湯の中にボウルをいれ蓋をして湯煎します。
* 途中で温度が下がったら石鹸生地が入ったボウルを別の部屋など絶対安全な場所であるか確認した所に置き、湯煎のお湯を温めてなおして保温を続けます。ボウルが近くにある所は絶対火気厳禁です。電磁プレートのコンセントも抜いておきましょう。温度が低いと色や透明感に影響を与えてしまいますのでしっかり保温します。
耐熱容器に精製水とグラニュー糖を入れラップをして電子レンジで温めて完全に溶かします。鍋で溶かす際には、焦げつきや水が蒸発してしまわないようしてください。後で石鹸生地と混ぜるときに75℃くらいになっていると生地全体の温度が下がりません。エタノールの側では行わないようにしてください。
石鹸生地がきれいに溶けたら、次の作業をする前に温度を確認し70〜75℃くらいにしておきます。〈11〉の温めておいたシュガーシロップを入れ、きれいなゴムべらでよく混ぜます。ここで泡が立たないように静かに手早く混ぜます。
続いて精油とエタノール2を入れてゴムべらでよくまぜてラップをしておきます。エタノールとともに精油の香りも揮発しますので吸い込まないように十分に注意をします。膜や泡が残っているときはエタノールスプレーをすると消えます。少し温度が下がっていますので温度を確認して、5〜10分ほど泡が立たないように混ぜます。
あらかじめ冷凍庫で冷やしておいたガラスのビーカーに石鹸を少量入れます。冷凍庫に入れて固まった石鹸が透明かどうか確認します。もし白っぽく曇るようでしたら、エタノールを足してください。約10〜30mlで調節してみてください。
* いくら追加しても透明にならないこともありますので、入れ過ぎないようにしてください。
ラップを外し、泡がたたないよう素早くモールドに流していきます。ボウルについた石鹸の塊は中に入れないようにします。塊が多い時は茶こしでこしながら入れます。すぐに表面に膜が張りますので、塊やたくさんの気泡があるときは端からへらで膜を1枚寄せて取り去ります。泡はエタノールスプレーでもとれます。
* このレシピでは約1150ml分のモールドが必要になります。
その後、モールドをそっと置いて粗熱を取りながら中の細かい気泡を上に浮いてこさせます。粗熱が取れたらラップをして、静かに移動をして冷蔵庫に入れます。固まるまでに約2時間程掛かります。
石鹸が固まったら冷蔵庫から出します。手袋をはめて、石鹸をモールドから外し、ぬるま湯で石鹸の表面をきれいに洗い流します。乾いた柔らかい布で水分を拭き取ります。表面に汚れや分離層等がなければそのままでも構いません。
石鹸が乾いたら、お好みの大きさにカットします。日の当たらない風通しのよい乾燥した場所で、4〜6週間乾燥させて出来上がりです。エタノールが蒸発していくので表面がへこんだり石鹸が一回り小さくなります。熟成がすんでから切り分けてもよさそうです。
苛性ソーダのついた道具は、お酢かクエン酸水をスプレーし中和してからゴム手袋をして台所洗剤で洗います。道具についた石鹸生地も中和させてから新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、必ずビニール袋に入れ燃えるゴミとして捨て、排水溝には流さないでください。
透明グリセリンソープにもCP石鹸の時と同じように最後にオイルやミルクパウダーを入れることができます。
入れることで透明感はなくなってしまいますが、表面のつややかさは残っています。もともと柔らかめの石鹸ですので入れる量は少ない方がいいかもしれませんね。
・オイル総重量500g:オイル5〜10g
・オイル総重量500g:パウダー類2〜5g
乾燥する期間が6週間と長いので、入れるオイルは酸化しにくいオイルを選びましょう。
◇エタノールは約78℃で気化して可燃性ガスとなり、火気の近くでは引火・爆発することがあります。使用する時は、風通しに気をつけ、通電している電化製品や火気の近くには、絶対に置かないでください。◇皮膚や目を痛めることがあります。◇濃いアルコールに直接皮膚をさらすと、荒れる可能性があります。◇アルコール消毒などで反応が出てしまう敏感な方は、使用はおやめください。◇直接目に入ると刺激があります。すぐ水でよく洗ってください。ひどい場合には医者の手当を受けてください。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。