上級
時間が掛かるけれどアルコールを使わない液体石鹸の素、基本の作り方です。
ココナッツオイル | 400g |
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苛性カリ(ディスカウント0%) | 122g |
精製水(75%) | 300g |
* オレンジフラワーのアルカリ計算機
紙コップに苛性カリと耐熱容器に精製水を入れ、混ぜながら完全に溶かします。苛性ソーダほど反応は激しくありませんが、よく換気をし吸い込まないようにしてください。温度は60〜70℃くらいに温度調節します。
ボウルにオイルを量り、湯煎にかけ温度を60〜70℃まで温めます。オイルは温度が上がり続けますので、目標温度の少し前に湯煎から下ろします。
苛性カリ水をオイルの入ったボウルに加え、ヘラで3〜5分よく混ぜてください。湯煎にかけて80〜90℃になるまで温度を上げます。アクのような固まりが浮いています。
ブレンダーで1〜3秒 × 2〜3回混ぜると白っぽくなり泡がたくさんでる反応が起きてきます。ヘラを入れると細かい泡がたくさんでてきて、ふき上がりそうになるので、「軽く混ぜる」→「ヘラを出す」を繰り返して様子を見ながら軽く混ぜます。この反応が出るまではオイルの種類によってはしばらく分離したままが続きます。
* エタノールを使用した時ほど激しく反応はしません。
しばらく混ぜると反応がおさまり、急激にトレースがすすみ固くなります。ココナッツオイルは、混ぜることができないほど固くなることがあります。ラップをして湯煎で60〜70℃で1〜2時間、保温します。保温中に鹸化が進み半透明になる部分がでてきますので、温度が均一になるよう1、2回混ぜてください。
* 夏の暑い時は湯煎のまま電源を切って放置、お湯が冷めたら温めてを繰り返す程度で大丈夫です。
1〜2時間後、半透明の部分は増えてきましたが、アルコールを使ったときより気泡が多く入っていますので透明度は高くなく、まだ固い状態です。固いのでタッパーなどの容器に入れ蓋をして、さらにスチロール箱などで2時間〜1日ほどよく保温します。アルカリ度が高いときは保温する方が鹸化が進むのでアルカリ度の下がりが良くなります。
時間が経つにつれて鹸化が進み透明度が増し、柔らかさが戻ってきます。容器ごと保管をしてもいいですし、ビニール手袋をして1回分ずつ丸めて袋に入れて保管するのもよいでしょう。
苛性ソーダのついた道具は、お酢かクエン酸水をスプレーし中和してからゴム手袋をして台所洗剤で洗います。道具についた石鹸生地も中和させてから新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、必ずビニール袋に入れ燃えるゴミとして捨て、排水溝には流さないでください。
エタノールは強力に鹸化スピードを早めてくれます。エタノールを使わない作り方の時は、オイルの種類や作成温度などが鹸化に大きく影響し失敗の原因にもなります。湯煎で保温中にある程度アルカリ度が下がってくれればいいのですが、そうでない時もあります。いつまでも湯煎を見張っていることもできません。その時は、スチロール箱などで2時間〜1日ほどよく保温します。液体石鹸の素の状態でもある程度アルカリ度が下がっていると、液体にするときにも安心です。エタノールを使わないときはphチェックをよくしましょう。
できあがっている石鹸を少し入れてあげることで、鹸化を後押しし鹸化スピードを早めてくれます。石鹸会社の方に教えて頂きました。ココナッツオイルの少ないオイル配合の時などには是非お試しになってみてください。
《場所》
苛性カリの蒸気を吸い込まないよう、部屋の換気を良くし、作業スペースに新聞紙をひくなどしてカバーします。
《服装》
マスク、ゴム手袋、エプロン、眼鏡かゴーグル着用し、吸い込んだり、皮膚に付かないよう服装でも保護します。
《道具》
計り、紙コップ、温度計2本、湯煎用なべ、耐熱ガラス容器、ボウル、泡立て器、ブレンダー、計量スプーン、へら、石鹸型、保温用毛布/タオル、カットナイフ
* 道具類は苛性ソーダに反応しない素材を選びます。
○…ステンレス、ガラス、ほうろう
×…鉄 アルミ
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。