手作りのリキッドソープ(液体石鹸)に保湿成分やその他の有効成分を入れて、パワーアップさせてみます。ここで紹介するの材料は、ほんの一部です。たくさんのアイディアを詰め込んでみてください。
グリセリンは、ヤシ油などの植物油、牛脂などから得られます。粘性がある液体で、水分を吸収する働きがあります。保湿効果を目的にした化粧品に使われます。
・使用量……1〜5% (出来上がり100に対して1〜5)
* 多く入れすぎると肌の水分も吸収する恐れがあるようです。
グリセリンよりさっぱりした感触の保湿剤で刺激も少なく、グリセリンがあわない方にむくこともあるほか、防腐効果もほんの少し期待できる。石油由来と植物由来(サトウキビ)があるが由来原料の違いです。
・色/香り …無色透明/微
・使用量……5〜10% (出来上がり100に対して5〜10)
細胞を活性化させる作用があるといわれ特に毛髪の成長を促進させるので、育毛、カユミ防止、枝毛、切毛など、シャンプー、リンスなどのヘアケア製品、爪などの強化クリームに使われます。
・色/香り …無色透明/微
・使用量……0.5〜3% (出来上がり100に対して0.5〜3)
ビート糖(砂糖大根)から得られた、植物性天然アミノ酸系保湿剤です。 ベタつきがなく、サラっとした使用感で使いやすい。
・色/形状 …白色の結晶粉末
・使用量……5〜10% (出来上がり100に対して5〜10)
少糖類の二糖類(グルコースとグルコース)で、菌類、きのこ類、酵母、藻類に含まれている。化粧品の保湿成分としてよりも、ジュースや食品の甘味料として知られている成分です。
・色/形状 …白色の結晶粉末
・使用量……2〜5% (出来上がり100に対して2〜5)
クレイは各種ミネラルを豊富に含み、マイナスイオンが老廃物や角質を吸収吸着して取り除く他、おだやかな抗菌作用、抗炎症作用があるとして、古くから世界各地で使われてきた自然療法の代表的な素材です。リキッドソープに少量を溶いて入れることができます。
・使用量……0.3〜1% (出来上がり100に対して0.3〜1)
*底に沈みますので使うときによく振ってお使いください。
芳香蒸留水は、材料となる植物を水蒸気で蒸留して精油をとるときにできる副産物です。そのためごく微量の精油成分が自然な形で含まれます。
しかし精油は油溶性の成分ですので、芳香蒸留水に含まれている成分のほとんどが水溶性芳香成分(有効成分)となり、精油とはまた違った香りがします。また、含まれている植物の水溶性芳香成分(有効成分)は、弱酸性であることが多くリキッドソープのpH調節にもむいている材料です。単品はもちろん、それぞれをお好みで混ぜあわせて使うこともできます。
・使用量……希釈水50〜100%
ハーブの水溶性成分を抽出する方法です。 抽出された抽出液は化粧水などスキンケアに使われる他、シャンプー、リンスなどヘアケア基剤などの材料として使うことができます。
アロエベラジュースは、アロエベラの外葉を取り除いた部分から採った、さらっとした液体です。弱酸性であることが多く、希釈水としてリキッドソープのpH調節にもむいている材料です。
アロエベラジュース100%をフリーズドライし粉末にしたもので、水で溶かすと還元ジュースになる。液体より長期保存がきくので便利です。数字は濃縮の度合いを示す。
《100X》粉末1.0gに対して水100mlの割合で還元ジュースができる
《200X》粉末0.5gに対して水100mlの割合で還元ジュースができる
ハーブをアルコールに浸すと植物の油溶性成分と水溶性成分が溶出されます。抽出するアルコールの種類により外用/内用と使用の仕方が変わってきます。チンキ剤は、薄めることでリキッドソープにも使う事ができます。
・使用量……1〜5% (出来上がり100に対して1〜5)
ハーブ/生薬のBG抽出は、植物がもつ水溶性/油溶性の両方の有効成分を抽出することができます。この植物エキスは、アルコール抽出より刺激が少なく、グリセリンのような保湿効果があります。薄めることでリキッドソープにも使う事ができます。抽出された製品ならすぐに使えて便利です。とくにヘアケアにローズマリーオイルエクストラクトはお勧めです。
・使用量……1〜5% (出来上がり100に対して1〜5)
ハーブハニー(浸出ハチミツ)は、各ハーブの香りや効用を活かし有効成分として使用できます。ハチミツは保湿効果が優れていて乾燥した肌に潤いを与える目的で配合されます。ハチミツも弱酸性なのでpH調節に使えそうですね。
・使用量……1〜3% (出来上がり100に対して1〜3)
*ハチミツは、リキッドソープに入れ過ぎると濁ることがあります。
植物から抽出される成分は、多種の成分を含みます。混ぜ合わせたときに濁りがでたり、沈殿物がでたりすることがあります。すぐにでるときもあれば数日経ってからなることもあります。
成分同士の相性につきましては、全てを把握することができません。もし、ご自分でレシピを組み立てる際には、まずは少量で行い、数日間、経過を観察してみて下さい。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。