リップクリーム作りに慣れてきた頃、あれこれ入れたい欲張りな願望が湧いてきます。はたしてその素材は入れることができるのでしょうか。入れるとよいもの、いけないものをいくつか挙げてみました。
保湿に是非入れたいハチミツですが、均一に固まらずに底に沈みます。リップクリームのリップチューブには不向きな素材です。クリームジャーに入れて混ぜながら固める方法をおすすめします。ミネラルやビタミンが豊富で殺菌効果のあるはちみつは保湿も期待できるようです。
《ミツロウの融点(溶ける温度)》 … 約65〜68℃
《ポイント》
ハチミツは、温度を60℃以上にすると蜂蜜の組織が破壊され、成分が変化し黒っぽくなってしまうので注意します。
あら熱が取れた頃に少し暖めて柔らかくなったハチミツを入れるようにして下さい。
*ハチミツを連想させる黄色い軟膏に仕上げるには、レッドパームオイルや色の濃い ローズヒップオイル、カレンデュラオイルを加えるとよい。
油に溶けない為、ほんの少し、ざらつきを感じます(私は全く気にならないのですが‥)気にならない方はリップクリームのレシピに加えて下さい。
または、少量の水で溶き、クリームジャーに入れて混ぜながら固めて下さい。
・ハニーパウダー ・バターミルクパウダー ・ヨーグルトパウダー
・ゴートミルクパウダー ・ココナッツミルクパウダー
* 粒があるようでしたら茶こしなどでこしてください。
チョコレートの様な甘い香りとしっとり保湿に使えるココアバターですが、リップクリームとして使い場合は、ざらつきが感じられます。バターの質によっては、マンゴーも多少なる場合があります。保湿の高いバターは、特に冬場お勧めです。
《配合量》 …リップスティック1本(約5ml):約1〜3g
リップジャーの場合はもう少し増やしても構いません。スティック状のものは柔らかくなりすぎないようにしてください。
* ビタミンE(小麦胚芽オイル)オイルと両方入れるときは、リップスティック1本(約5ml)に、あわせて1〜3g位にしてください。
血行促進効果のビタミンEは、小麦胚芽にも含まれています。柔らかいクリームが出来るオイルです。キャスターオイルと同じく粘度が高いので、リップクリームに入れるとしっとりグロスのようななめらかな感じになります。その他、オイルの酸化を防いでくれるので手作りリップクリームにはお勧めです。
《配合量》 …リップスティック1本(約5ml):約1〜3g
リップジャーの場合はもう少し増やしても構いません。スティック状のものは柔らかくなりすぎないようにしてください。
軟膏(バーム)やリップクリームを作るときに使うオイルにハーブ・生薬の成分が溶け出したインフーズドオイルを使う事で、植物の有効成分をうまく取り入れる事が出来ます。既に抽出されて浸出油として販売されているオイルもあります。また、その他の植物エキスを取り入れる方法もお試し下さい。
芳香蒸留水、アロエジュース、浸出液(ハーブティ)は水溶性の成分ですので、ミツロウとオイルのリップクリームには混ざりません。クリームジャーに入れて手早く混ぜながら固める方法で少量とりいれるこを取り込めます。
意外と忘れがちな唇の紫外線対策、日差しの強い夏だけではなく、冬のスキー場では乾燥ケアもしたいところです。日やけ止め材料としては、二酸化チタンや酸化亜鉛を使用しますが、どちらも親油性を選んでください。
《使用できる二酸化チタン・酸化亜鉛》
超微粒子二酸化チタン(親油性)、二酸化チタン(アミノ酸コーティング)
、二酸化チタン(親油性)/微粒子酸化亜鉛(アミノ酸コーティング)
、酸化亜鉛
お勧めマーク
天然の紫外線防止効果のある油脂もUV対策としてお勧めです。
《天然オイルSPF効果》
レッドラズベリーオイル(SPF28〜50)、小麦胚芽オイル(SPF20)、アボカドオイル(SPF4〜15)、ココナッツオイルSPF2〜8)、オリーブオイル(SPF2〜8)、マカダミアナッツオイル(SPF6)、キャスターオイル(SPF6)、スィートアーモンドオイル(SPF5)、シアバター(SPF3〜4)、ホホバオイル(SPF4)
リップクリームの香り付けには、口に入る場合を考慮して食品グレードの香料を使います。その他に精油や肌につけられるフレグランスオイルを入れる方もいらっしゃいます。もし入れる際には十分注意してお使いください。
《配合量》
・フレーバーオイル … リップスティック1本(約5ml):約1〜3滴
・精油 ………………… リップスティック1本(約5ml):約1滴弱
・フレグランスオイル … リップスティック1本(約5ml):約1滴弱
* 精油は天然成分ですが作用が強い物もあります。小さなお子様、敏感肌の方のリップにはお勧めしません。
リップスティックの場合は、内容量が約5gです。多くの種類の素材を入れるより用途別に何本か作り、使い分けするとよいかもしれません。たくさんの素材を入れたい場合は、容量が10gほどのジャーに流すとよいでしょう。また、水溶性成分を入れる際には長く保存ができませんので、ご注意下さい。
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。